プレスリリース
2020.08.01
「OGAWA COFFEE LABORATORY」オープンのご案内
珈琲の味わいの先にある体験価値と
コミュニティの創造を目指すフラッグシップショップ。
1200年を超える悠久の歴史の中で、日本が世界に誇る生活文化を築き上げてきた京都。小川珈琲株式会社 (本社:京都市右京区、代表取締役社長:小川 秀明)は、伝統と進取の気性が息づくこの街で、昭和27年(1952)に創業いたしました。以来、時代に求められる本物の価値を提供するコーヒーロースターとして、また生産者と消費者をつなぐコーヒーサプライチェーンのハブとして、珈琲文化の創造と持続可能な社会に貢献することを目指してまいりました。
私たち「小川珈琲」の願いは、珈琲を嗜好品ではなく、日常にとってかけがえのないものにすること。“京都の珈琲職人”として、そのヴィジョンを具現化するために、このたび弊社の旗艦店となる新業態「OGAWA COFFEE LABORATORY」を、東京・世田谷区桜新町にオープンする運びとなりました。桜新町は、関東で最初の計画住宅地として大正時代に開発された由緒ある住宅街。また、漫画「サザエさん」の作者、長谷川町子氏の美術館があることでも知られ、昔と変わらない穏やかな暮らしが今も息づく街でもあります。
「OGAWA COFFEE LABORATORY」は、そんな街の人々の暮らしと日常に寄り添いながら、京都に根付くおもてなしの心を大切に、珈琲の味わいの先にある体験価値とコミュニティを創造していく「小川珈琲」のオープンイノベーションの場。伝統と革新が織りなす“京都の珈琲職人”の挑戦にどうぞご期待ください。
キーワードは珈琲職人の所作と、移ろいゆく豊かな時間。
京都の伝統と革新性を融合した空間に。
「OGAWA COFFEE LABORATORY」は、東急田園都市線の桜新町駅から徒歩約3分。古式神道を受け継ぐ大神の宮として地域の人々に親しまれてきた「桜神宮」裏手の住宅街にあります。空間の中央には、茶室のようなにじり口のある「蔵」(コーヒー豆の貯蔵庫)をシンボルとして配置。その周囲に浮造りのカウンターを回遊させ、キッチンと客席を緩やかにゾーニング。ガラス張りの焙煎室とともに、客室のどこにいても珈琲職人の「所作」が見える空間を目指しました。また、和紙を使い左官仕事で壁面を仕上げ、床材に京都の廃線市電の敷石を使うなど、モダンでありながらも職人の手の痕跡が残るディテールで伝統的な日本の美意識を表現。加えて、ガラスのファサードから差し込む自然光を活かし、ライティングを最小限に抑えることで、時間の移ろいを感じられる空間を作りあげました。目指したのは、伝統と革新というアンビバレンツな要素の融合。「小川珈琲」の思いをクリエイティブディレクター・南貴之氏と建築デザイナー・関祐介氏がカタチにしました。
珈琲と炭焼き料理の五感をくすぐるマリアージュ。
常時21種以上のコーヒーをラインアップ。
「OGAWA COFFEE LABORATORY」では、常時21種のコーヒーをご用意するほか、毎週入れ替わるトップグレードスペシャルティとして、栽培や精選方法にこだわり生産者とともに作り上げた希少銘柄や各国の品評会で買い付けたコーヒー豆をラインアップ。店内でローストするシングルオリジンや「小川珈琲」の深みとコクのある味わいをご堪能いただける多種多様なブレンドを、お好みの抽出方法(エスプレッソ・プワオーバー・エアロプレス)でお楽しみいだだけます。
また、JLAC*優勝経験を持つ衛藤匠吾をはじめ、トップレベルの技術を有するバリスタによるとっておきのシグネチャードリンクやコーヒーカクテルもご提供。店内には、シェアロースターとして利用可能な店内焙煎機(¥5,000~/1時間)とWBC**競技会水準のトレーニングが実施できるステーションを用意することで、さまざまな知見が集い、コーヒーの楽しみ方を追求する拠点を目指しました。
料理は「シェルシュ」の丸山智博氏を監修に迎え、コーヒーとのペアリングを重視して炭焼きをコンセプトにメニューを開発。スペインの“ジョスパーチャコールオーブン”を採用し、朝のトーストからディナーの肉料理まで、原始的でありながらも旬の食材の美味しさが際立つ、五感に訴えかける料理をご提供いたします。
*JLAC(Japan Latte Art Championship):WCE(World Coffee Events:さまざまなコーヒー国際大会を運営する団体)が主催するワールド ラテアート チャンピオンシップ(WLAC)のルールに準じ行われる日本代表選考会も兼ねた国内大会。
**WBC(World Barista Championship):WCEが主催するバリスタの技術を競う国際大会。
「小川珈琲」の味わいをマトリクスで表現。
一粒の豆への思いを込めたカード「BEAN」も製作。
南米、中米、アジア、アフリカなど世界約20カ国、約500農園で育った生豆から「小川珈琲」の味は生まれています。「OGAWA COFFEE LABORATORY」では常時21種のシングルオリジンとブレンドをご用意。今回の旗艦店オープンに合わせ、より直感的・視覚的にコーヒーをお選びいただけるよう、定番ラインアップの味覚が俯瞰できる“FLAVOR COMPASS”をカウンターメニューに記載。
さらに各銘柄についてより深く知っていただくために、生産国・農園・精選方法等のデータや珈琲鑑定士やバリスタが味わいや生産者への思いを綴ったディスクリプションカード“BEAN”も製作。こちらはコーヒーをご注文のお客様に差し上げるだけでなく、オリジナルのカードホルダーに収録できるコレクタブルなアイテムに。また、カード上に記載されたQRコードを読み取ると「小川珈琲」のオンラインショップへ。「OGAWA COFFEE LABORATORY」の珈琲をご自宅でもご購入いただけます。
BARISTA
「小川珈琲」の味わいを生み出す“京都の珈琲職人”たち
「社員全員が珈琲職人であれ。」これは創業以来、「小川珈琲」の変わらないスローガンです。
その哲学と思想を最前線で体現するのが、珈琲鑑定士やバリスタたち。京都の伝統と美意識が培ってきた“おもてなし”の精神で、お客様とコーヒーとの心に残る“一期一会”の体験を生み出していきたいと思います。
衛藤匠吾 バリスタ
高校卒業後は調理専門学校に入学。コーヒーについて学ぶ中で、ラテアートを極めたいと思い、2013年より「小川珈琲本店」でバリスタとして勤務。2017年にJLAC(ジャパン ラテアートチャンピオンシップ)で優勝を果たし、日本代表として2017年6月ハンガリーブタペストで開催されたWLAC(ワールドラテアートチャンピオンシップ)に出場。ジャパンバリスタチャンピオンシップ2018・2019年セミファイナル出場。「OGAWA COFFEE LABORATORY」では、その辣腕を振るう。
吉川寿子 チーフバリスタ
洋菓子メーカーでバリスタとして活躍後、2011年小川珈琲株式会社に入社。2013年にJLAC(ジャパンラテアートチャンピオンシップ)で優勝し、日本代表として参加したWLAC(ワールドラテアートチャンピオンシップ)で世界チャンピオンになる。現在は後進の指導や競技会トレーナー、セミナー講師、ラジオのパーソナリティーなど多岐に渡って活躍。「OGAWA COFFEE LABORATORY」のディスクリプションカードにも執筆。
大浦智史 コーヒー鑑定士
1994年、小川珈琲株式会社入社。1999年ブラジルでコーヒー鑑定士、2014年にJ.C.Q.A*認定コーヒー鑑定士を修得。以降チーフカップテイスターとして業務に従事。社外ではJBC(ジャパンバリスタチャンピオンシップ)のセンサリージャッジを2007~2014年、JBrC(ジャパンブリューワーズカップ)のセンサリージャッジを2014年から務める。2016年よりJ.C.Q.A認定コーヒーインストラクター検定の鑑定士講師を務める。「OGAWA COFFEE LABORATORY」のディスクリプションカードにも執筆。
*J.C.Q.A.(Japan Coffee Qualification Authority):全日本コーヒー商工組合連合会の傘下組織として2003年に発足した全日本コーヒー検定委員会。
CRAFT
珈琲への情熱と思いを冷まさず最高の一杯を届けるために。
コーヒー豆の栽培から抽出された珈琲がカップに注がれるその瞬間まで、そのプロセスに“京都の珈琲職人”としての情熱と手を尽くしたい。そんな思いから、今回私たちは、尊敬する日本の作り手の力を借りることにしました。珈琲を育てるのは自然。感動を生み出すのは人間。生産者とクラフトマンの思いも載せて、私たちが最高の一杯をみなさまにご提供いたします。
大谷哲也 陶芸家
スペシャルティコーヒー用のカップ&ソーサーを製作。滋賀県信楽に製陶所を構える大谷哲也氏。 極限まで削ぎ落とされたそのミニマルな造形には、“用”と“美” が心地よく共存しており、高い技術に裏打ちされた精巧なかたち・扱いやすさは氏が実際に暮らしの中で生み出したものです。マットな白釉で包まれた器は、肌触り良く、料理の艶を引き立て鮮やかに見せてくれます。
内田 悠 木工作家
スペシャルティコーヒー用のトレーを製作。北海道を拠点に産地の木材を使用し、加工した木の器に柿渋染を施すなど、様々な技法を用いた独特な風合いを作品へと昇華。密度の高い木質とアンティークを思わせるような造形美のコントラストからは、木そのものが持つ生命力や美しさが感じられます。目にした瞬間に、木の表情が感じられる丁寧なものづくりが魅力です。
蠣﨑マコト ガラス作家
キャンドルホルダーを製作。香川県高松市に工房を構える。氏が製作する硝子の魅力は、その澄んだガラスの滑らかさとフォルムの美しさ。日常使いのグラスや器からランプシェードまで、使い手のことが考えられたデザインと確かな技術によって創り出されるガラスの作品は、作家の手によって、すべて手吹きで製作。ミニマルかつ独特の柔らかさを感じさせる作風が特徴です。
コーチ・カズノリ 木工作家
物販用のシェルフを制作。岡山県新見氏出身の木工作家。23歳から木工を始め、京都の彫刻家、松崎勝美氏に師事したのち独立。可能な限り手仕事にこだわり、使い手との交流を経て、時間をかけて成長していくような普遍的なもの作りがコンセプト。どこか侘び寂びや緊張感が漂う、繊細な作風が氏の真骨頂。広島県尾道市でのプロジェクトなどにも参加。
STUDIO PREPA ガラス工房
スペシャルティコーヒー用のデキャンタを製作。平勝久・瑞穂ご夫妻二人で営む吹きガラス工房。長野県の雄大な自然に囲まれた場所に位置する工房で製作される数々の作品は、シンプルでありながら物の形や機能、素材感を素直に表現。確かな技術と細やかな感覚によって生み出される器は国内にとどまらず、海外のギャラリー、レストラン、ショップからも愛されています。
Lue 真鍮作家
カトラリーを製作。菊池流架氏が主宰し、岡山県瀬戸内市にアトリエを構える。真鍮という素材を主体に器やカトラリーをはじめ、日用品やアクセサリーを製作。一点一点手作業で作られる”HAND CRAFT”ラインと、提携する工場にて機械で作られる”INDUSTRI-AL”ラインの二軸で製作活動を行なう。経年変化を楽しめる生活に寄り添う道具づくりにファンが多い。
小山 剛 木工作家
店内のアートを制作。長野県軽井沢町の近くに住宅兼工房を構える。木工家・谷進一郎氏に師事し、約6年の修行を経て木工作家として独立。木そのものと真摯に向き合いながら、素材の癖や個性を魅力として捉えた独創的な作品の数々で、国内外で高い評価を獲得。一点もののアートピースから器まで、本質を捉えた多彩な表現の幅と技法も、氏ならではの魅力です。
MEMBER
「OGAWA COFFEE LABORATORY」をともに作ってくれた仲間たち
創業から約70年。伝統と進取の気風が息づく街、京都で私たちは珈琲づくりを続けて参りました。そして、いつの時代も京都の美意識を育んできたのは、旧来の常識に縛られることなく、革新性を重んじる心。そのたゆまぬ挑戦の歴史によって、京都の文化は今に承継されてきました。最後に私たちのチャレンジに賛同してくれたパートナーをご紹介いたします。
南 貴之 クリエイティブ ディレクター
2008年alpha設立後、数々のショップディレクションや空間デザイン、ブランディングに携わる。ギャラリーとしての機能を持つコンセプトストアGraphpaperや、東京ミッドタウン日比谷内にヒビヤ セントラル マーケットをオープンするなど活動は多岐にわたる。
関 祐介 建築デザイナー
Yusuke Seki Studio主宰。与えられた状況に付加価値を加えるデザイン思考で空間を軸とした様々なジャンルのプロジェクトを進行。KUMU 金沢、ANREALAGE Flagship shop、TSUGU京都など、話題の空間デザインを手掛け、ヨーロッパ、アメリカ、アジアのデザインアワードを獲得。
丸山智博 料理監修
1981年長野県安曇野市出身。株式会社シェルシュ代表兼エグゼクティブシェフ。MAISON CINQUANTECINQ、AELU、LANTERNEを運営する他、ケータリング、レストランディレクション、メニュープランニングを行う。
沖野修也(Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet) 音楽セレクター
選曲家/作曲家/執筆家。これまでDJ/アーティストとして世界35ヶ国140都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも取り上げられた本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人音楽家のひとり。
柴田隆寛 編集者
編集事務所Kichi主宰。コーポレートサイトやコンセプトブック、メニュー・ディスクリプションカードなどショップツールのディレクションを担当。メディア、商品開発、ブランディングまで「広義の編集」を実践中。『アンドプレミアム』元エグゼクティブディレクター。
小酒井祥悟 アートディレクター
デザイン事務所Siun代表。エディトリアルデザインを基軸に企業のブランディングやパッケージデザイン、ファッションブランドの広告などを手掛ける。コーポレートサイトやコンセプトブック、ディスクリプションカードなどショップツールのアートディレクションを担当。
OUTLINE
OGAWA COFFEE LABORATORY 概要
【新型コロナウイルス(COVID-19)感染予防対策について】
お客様と従業員の安心・安全確保の観点から「手洗い」「マスクの着用」「咳エチケット」などへの協力をお願いいたします。また、安心してご来店いただけるよう、安全ならびに公衆衛生を考慮し、以下の対応を実施いたします。
●アルコール消毒液を店頭、手洗いなどに設置。手指のアルコール消毒にご協力ください。
●スタッフ出勤時には、体温計測・健康チェック・マスクの着用をさせていただきます。
Press Contact
- 担当:
- 株式会社alpha alphaPR 霜降高明
- mail:
- shimofuri@alpha-tokyo.com
- TEL:
- 03-5413-3546
General Contact
- 担当:
- 小川珈琲株式会社 企画開発課 三輪欣悟
- mail:
- miwa@oc-ogawa.co.jp
- TEL:
- 075-313-7333