farm
種子を撒くひと
“スペシャルティコーヒー”に情熱を注ぐ
個性豊かな農園と生産者たち
「サントゥアリオ スル」は、およそ2000の小農家と契約し、スペシャルティコーヒーの生産、輸出を手がける「カルモ コーヒーズ」の社長、ルイス・パウロ氏による情熱的な試み。最新技術と実験的な生産手法でコーヒー栽培の限界を超え、コーヒーの味に新しいパラダイムを築くことを目的とした「New Flavors Project」の一環としてスタートした農園です。コロンビア ポパヤンに「サンチュアリオ農園」を構え、希少品種の栽培やユニークな風味特性持つスペシャルティコーヒー作りにいち早く取り組んできたカミーロ・メリサリデ氏を技術パートナーに迎え、イエローブルボンやゲイシャといった希少な品種を含む約30種のコーヒーを栽培し、ブラジルでは珍しい手摘み収穫を採用。さらに、アナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)などのプロセスを独自にアレンジすることで、ほかにはない斬新なフレーバーの開発に取り組んでいます。
Brazil Santuario Sul Geisha Natural Aerobic
no.49 ブラジル サントゥアリオ スル ゲイシャ ナチュラル 好気発酵
こんなにも飲む前から期待させてくれるコーヒーがあっただろうか。漂う香りは、「コーヒーの香り」を超越する。世界中の素晴らしいコーヒーと出会い続けているバイヤーに「凄いものを見つけた!」と言わせたのがこのコーヒー。ブラッドオレンジ、ブラックカラントのように濃厚で甘酸っぱく、アフターにはふわりとローズの香り。冷めると優雅で芳醇なブランデー。私のおススメはハンドドリップ抽出で、少し冷めた状態。じっくりアフターテイストを楽しんで欲しい。
ブラジルのコーヒー生産は、モジアナ・スルデミナス・セラードの3大生産地が有名。その中でもアルタ モジアナは、モジアナ地域の中でも比較的標高が高く、そこで育つコーヒーは、ボディ感が強くなります。ボンジーザス農園は、代々農業や畜産業を家族で営んでいる大農園。農園主の息子エルダー・モスカルジーニは、一家の中でも勉強熱心でコーヒーの動向だけでなく、農園を訪れる世界中のバイヤーとコミュニケーションをとるため、語学も勉強しています。一つ一つ情熱と愛情をもって、家族で支え合いながら作っているコーヒーです。
カンタガロ農園は、ブラジルのミナスジェライス州スルデミナスエリアの山岳地帯にあります。急斜面の土地に広がった農園は、傾斜により自然に日陰ができます。そのためコーヒーの木に強い日差しが当たらず、コーヒーはゆっくりと熟し、甘い豆に仕上がります。総面積の内コーヒーの木が植えられているのは3割程度。その他は、自然の森林を残す、多様な農作物を栽培するなど、自然環境への配慮がなされています。日々、情熱を持って、持続可能なコーヒーづくりに励み、「ブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)」の会員として、スペシャルティコーヒー の生産技術の向上にも積極的に取り組んでいます。
Brazil Canta Galo
ブラジル カンタガロ
酸っぱいコーヒーが苦手ならば“カンタガロ”。そう言い切っていいくらい“カンタガロ”は優しい。シナモンのようなやわらかくて優しい香りとシロップのようななめらかな甘さ、まるい口あたり。あえて、同農園の中でも収穫期を最後までとっておくくらいだから、甘くなってほしいという作り手の想いが伝わってくる。栽培品種のルビーという名前は“まるで宝石のように赤く輝くチェリー”が由来なのだとか。由来が素敵だから、情景を思い浮かべてコーヒーを飲んでいると産地に行ってみたいという気持ちになる。
新たな美味しさを追求し、実験的なコーヒー栽培を行っているダテーラ農園。品種・収穫時期・熟度・精選・乾燥方法など、多彩な組み合わせを試しており、毎年行われるプライベートオークションでは今までなかったような新たなフレーバーのコーヒーで私たちを驚かせてくれます。小川珈琲はダテーラ農園と長年パートナーとして関係を築いていて、農園の一区画を「OGAWA PLOT:専用区画」としています。そこでは、バイヤーのリクエストに沿ったコーヒー栽培を行い、私たち消費者の声をフィードバック。コミュニケーションを重ねて、品質改良に繋げています。
Brazil Daterra PLOT Washed
ブラジル ダテーラ プロット ウォッシュド
「ダテーラ農園」は、私たち「小川珈琲」がブラジルでもっとも厚い信頼を寄せ、活発に意見を交換しているパートナー。この農園の標高1173mの場所に、面積2.66m²の小川珈琲専用区画「OGAWA PLOT」があります。栽培しているのは“アラモサ”。それをブラジルでは珍しいウォッシュドで仕上げたこのアイテムは、ピーカンナッツのような甘さとクリアなアフターテーストが特徴です。「小川珈琲」でしか味わう事のできないブラジルをぜひとも一度お試しください!
モンテアレグレ農園は、ブラジルのミナスジェライス州スルデミナスエリアにあります。モンテアレグレ農園の歴史は長く、1917年ビエイラファミリーがこの農場を手に入れるところから始まります。当時はコーヒー以外にもさまざまな作物や牛を育てていましたが、2007年に、今まで以上により多くの人にモンテアレグレ コーヒーを楽しんでもらいたいという想いから、スペシャルティコーヒーに特化した栽培を始めました。品質管理を担当しているジョゼ・フランシスコ氏を筆頭に、樹種、熟度、収穫や精選、選別等のすべての工程を管理し、また環境に配慮した持続可能なコーヒー栽培を意識しており、そうしたたゆまぬ努力の結果、モンテアレグレ農園のコーヒーの歴史はこれからも続きます。
ハイーニャ農園は、セルタオジーニョグループが所有する農園のひとつで、標高・土壌・日照量を徹底的に分析し、その結果に基づいて栽培品種や精選方法を細かく区分しています。この緻密なアプローチにより、ユニークで高品質なコーヒーを生み出してきました。セルタオジーニョグループは、ナチュラル精製が主流だったブラジルにおいて、いち早くパルプドナチュラル製法を採用した先駆者として知られています。2000年頃からは小規模区画ごとの生産に注力し、その品質の高さが評価され、Cup of Excellenceで何度も受賞。2023年には、2011年以来となる優勝の栄冠に輝きました。
Brazil Rainha
ブラジル ハイーニャ
約60年前、ブラジルでの精選方法の主流は“ナチュラルプロセス”でした。そんな中いち早く“パルプドナチュラル”という精選方法に取り組んだのが「ハイーニャ農園」。農園主ルーカスさんの管理が行き届いた、清潔な農場施設で生まれたこのコーヒーは、まるでナッツを思わせるような芳しいアロマと、優しい甘さが特徴。やはりブラジルのコーヒーは美味しい。しかしそれだけではなく、この美味しさはブラジルが歩んできたコーヒー文化の“変化”も教えてくれている。そう思うと少し感慨深い気分になります。
ブラジルスペシャルティーコーヒー協会(BSCA)の初代会長のデイビッド オットーニ氏が1987年からコーヒー栽培を開始したベレーダ農園。長年日本との関係も深く、日本国内でも有名な農園で、現在は三男のカルロス・オットーニ・フィルホ氏が農園を管理しています。彼の堅実で真面目な性格から、農園管理に真摯に取り組み、このアイテムは熟度を均一にするために、収穫したチェリーを水を使ってチェリーを選別。未成熟や過熟のコーヒーチェリーが混入するのを防ぎ、熟度が揃ったチェリーを精選することにより、均一な美味しさを作り出します。
Brazil Vereda
ブラジル ベレーダ
今までもこれからも世界の多くのカフェの定番であり続けるであろうブラジルのコーヒー。世界最大のコーヒー輸出国だからこそ様々なコーヒーを見つけることができる。幅広い選択肢がある中でも、ベレーダで味わえる品質はとても誇り高い。甘いココナッツのような繊細な味わい。そして、それを立たせながらも、滑らかで豊かなローストアーモンドの味わいも感じられる。シナモンシュガーをまぶした温かいトーストを思わせる香り。小川珈琲のブラジルコーヒーの中でも、ベレーダはブラジルの品質を素晴らしく表現できていると確信している。
サンタルシア農園のあるウエストバレー地区はコスタリカ国内有名栽培エリアの一つです。環境保護の意識が高いコスタリカでは、コーヒー農園でも、農園敷地内にコーヒーの木以外の自然を一定以上残す、使った水はきれいにしてから川に流さないといけない等、自然環境に配慮した取り組みが求められます。サンタルシア農園でも、コーヒーを強い日差しから守り、土壌の維持にも効果があるシェードツリーを植える、自然の湧き水を使用するなど周辺環境に配慮した、持続可能なコーヒー栽培を実施しています。農園主は農園近くに精選設備を作り、収穫から精製までの作業をスムーズに行うような取り組みを行い、自分が作ったコーヒーの品質向上に取り組み、また自分たちだけではなく、近隣の農園もその設備を使えるようにして、地域全体のコーヒー品質向上に貢献しています。
Costa Rica Santa Lucia
コスタリカ サンタルシア
「サンタルシア農園」の農園主であるリカルドさんが京都にある「小川珈琲」の本社にお見えになった時、私にこう言いました。「コーヒー豆1粒1粒を楽しんでください」。リカルドさんの情熱に応えたい。その思いでいつも一滴入魂のコーヒーを淹れています。スペシャルティコーヒーの有名な生産エリア、コスタリカのウエストバレーで育てられたこのコーヒーは、明るい爽やかな香り、シャンパンのような軽やかな酸味と甘さが特徴です。時には食前酒のようにこのコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
雲にかかるほど高地にあるマチョ農園、その場所は標高2000mに及びます。土壌は肥沃ですが、夜間は冷え込みが厳しいため、コーヒーが栽培できる限界の環境とも言われています。また山間部なので天候が変わりやすく、しばしばスコールに見舞われるため、その度に乾燥しているベッドをビニールシートで覆う必要があります。栽培、精選には手間暇がかかりますが、その分品質の高いコーヒーが出来上がります。
Costa Rica Macho
コスタリカ マチョ
「マチョ農園」はコスタリカ中西部、タラス地域のなかでも標高の高いサンタロサレオンコルテス地区に位置し、その標高は2000mにも及びます。肥沃な土壌で、昼夜の寒暖差は厳しいものの、大地の力で引き締まった濃厚なコーヒーが出来上がります。コスタリカのコーヒーと言えば、爽やかですっきりしたイメージが一般的ですが、こちらはしっかりとした深みのある甘さ、アメリカンチェリーのような爽やかな香り、ラズベリーのような明るい酸味が特徴。これまでのイメージを良い意味で裏切る味わいです。
ロスアルペス農園はエルサルバドルの西方に位置するサンタアナ地域にあります。この農園では、農薬や化学肥料に頼らない栽培方法でコーヒーを育てています。また、シェードツリーで農園全体を覆い、コーヒーの木に適度な日差しが当たることを考慮して剪定しています。農園主アイダ・バトル氏の一番のこだわりは収穫するときの熟度で、一般的な赤い実よりもしっかりと熟した赤紫色に熟した実だけを収穫します。収穫期には同じ場所を何度も往復し、収穫する人に指導しながら、赤紫色に熟した実だけを手摘みしています。
El Salvador Los Alpes
エルサルバドル ロスアルぺス
真っ赤で、ツヤツヤで、弾けそうなくらいに丸々と育ったコーヒーチェリー。もうこれだけで、美味しいコーヒーの条件を満たしているけれど、農園主のアイダ・バトルさんは、チェリーがもっと熟して赤紫色になるまで収穫のタイミングを見計らっているのだから、フレーバーは私たちの想像をひょいっと超えてくる。期待を裏切らないその味わいは、ハイビスカス、レッドグレープ、完熟チェリーを思わせる濃厚な仕上がり。酸っぱいと甘いは表裏一体。深みのある甘さをぜひ、ロスアルペスで見つけてほしい。
エルインヘルト農園はメキシコ国境の近く、ウエウエテナンゴ県南部の山岳地域に位置しています。この農園は精選時に出てしまう果肉を、ミミズを使って有機物質として堆肥化して使用したり、、山中に湧く泉を水源とした水を使うなど自然環境にも細心の注意を払っています。収穫時には、高い技術と経験のある熟練した収穫スタッフが、完熟した状態のコーヒーの実を見極め、手摘みで収穫しています。こうして丁寧に収穫されたコーヒーの実は清潔に保たれた精選工場に運ばれ、綺麗な水で精選処理が行われます。精選処理の工程でも経験豊富なスタッフが責任者として配置され、徹底した品質管理に取り組んでいます。
Guatemala El Injerto l
グアテマラ エルインヘルト ウノ
「コーヒーの実はフルーツ」。そう言われても正直ピンとこなかった。でも、この“エルインヘルト ウノ”に出会って初めて気づきました「コーヒーってフルーツなんだ!」。これは私の実体験。清潔で徹底的に管理された水路、豊富で美しい水、そして自然環境が作り出した濁りのないコーヒーはまさに“クリーンカップ”。クリーンだからフルーツフレーバーを感じやすいのも納得。クセのないコーヒーで、飲むタイミングや体調を選ばないのもいいところ。コーヒーからフルーツ体験をしてみたい方にぜひオススメ。
ラフォリー農園は2000年ごろまでほとんど管理がされておらず、荒廃した状態でした。グアテマラのコーヒー生産で伝統的に有名なアンティグアにあるこの農園を活かさないのは、コーヒー生産者として忍びないと考えたルイス・ペドロ・セラヤ氏は、農業やコーヒー栽培の勉強に励み、農園の立て直しに成功。現在では農園管理者として農園の経営、管理を受け継ぎながらも、豊富な知識と経験をもって、コーヒー生産に取り組んでいます。
Guatemala La Follie
グアテマラ ラフォリー
“グアテマラ”と言えば、強くて明るい酸味を思い浮かべませんか?グアテマラ中央、アンティグアの北部で「ラフォリー農園」を営む、セラヤさんが作ったこのコーヒーは、きっと従来のイメージを覆すでしょう。もちろんいい意味で。その味わいは、ミルクキャラメルのような濃厚な甘さとラウンドなマウスフィール。彼のコーヒー作りに対する情熱、豊富な知識と経験、そしてなによりアンティグアのコーヒーに対する思い入れに共感し、取り組みを始めたのが2008年。そのパートナーシップは現在も続いています。
ジャマイカ東部、山腹に青みがかった輝きを与える霧にちなんで、ブルーマウンテンと名づけられた山脈。その特定の地区で生産されるコーヒーがブルーマウンテンコーヒーです。山岳の変わりやすい天候、吹き付ける強い風などの厳しい条件の中で、コーヒーが強く育っています。収穫後のコーヒー豆は厳しい審査を経て、品質の高いものだけがブルーマウンテンと呼ぶことが認められます。日本では古くから高い知名度を誇り、高級・高品質コーヒーの代表格として知られています。近年大型ハリケーンの上陸による被害や病害虫による不作により、ブルーマウンテンの収穫量は最盛期の半分以下にまで落ち込んでいます。もともと収穫量が少なく希少なコーヒーでしたが、一部ロースターがブルーマウンテン配合商品を休売するほど切迫した供給状況となっていました。こうした厳しい状況の中でも農園の立て直しや管理のために投資し、増産体制を整えたゴールドカップ社を重要なパートナーと位置づけ、ブルーマウンテンの安定供給と品質の向上をめざして関係強化が必要だと感じました。ゴールドカップ社が持つ農園の中から良質な区画を絞り込み、小川珈琲占有区画としてブランド化することになりました。絞り込みは、カッピングによる味わいのチェックをもとに行われ、その結果、アビーグリーン農園のプロットナーサリーと呼ばれるエリアがもっとも評価が高かったため、こちらを小川珈琲専用の区画にすることとなりました。
Jamaica Blue Mountain No.1 OGAWA PLOT
ジャマイカ ブルーマウンテン NO.1 OGAWA PLOT
誰もが知る高級コーヒー豆、ブルーマウンテン。特別な コーヒーだからこそ最高の品質でお届けしたい、そんな 思いから生まれたのがこの“ブルーマウンテン NO.1 OGAWA PLOT”です。ブルーマウンテン地区の最高峰 に 位 置 す る 土 地 の な か か ら「 い ち ば ん 美 味 し い ! 」と 思 っ たコ ーヒー が 採 れ る エリア を 厳 選。「小 川 珈 琲」専 用 区 画 「OGAWA PLOT」とし、メニューにもその名を冠しまし た。バタートーストのような芳ばしい香り、メロンのよう な酸味と甘さ、クリアな後味を活かした味わいをお楽し みください。
パナマ西部ボルカンエリア、標高が1,900mを超える森林の中にデボラ農園はあります。このあたりは、“Valley of Flowers(花の谷)”や“Eternal Spring(常春)”とも呼ばれ、豊かな自然環境が広がっています。自然と共生したコーヒーづくりはオーナーのジャミソン氏の考えによるものです。栽培されているコーヒーの大半はゲイシャと呼ばれる品種で、その独特の風味から高品質なコーヒーの代表格として知られています。その反面、病害虫に弱く栽培が難しいと言われていますが、デボラ農園は夜間には気温差が10℃以下になるほど冷涼な気候のため、そのリスクが少ないです。木々の生育には時間がかかりますが、昼夜の寒暖差によりコーヒーチェリーがゆっくりと成熟するため、ゲイシャのポテンシャルを活かした硬く高密度で品質の高いコーヒーを生産することができます。
Panama Deborah Washed
パナマ デボラ ウォッシュド
1900mを超える標高でコーヒーが育つの?」。周囲から聞こえてくるそんな声を気にもとめない。農園主のジャミソンさんは、それほどまでに豊かな土壌と、そのエリア独特のマイクロクライメイト(局所的な大気条件)に魅せられていた。2007年に農園への道作りからスタート。2015年にようやく収穫されたコーヒーは予想以上の出来だった。ゲイシャ特有のフレーバーは気品高く華やかでマスカットやオレンジのような爽やかな甘さ。「紅茶ですか?」その気持ちわかります。でもこれはコーヒーです。
ドンペペ農園はパナマの西部にある、国内最高峰バルー火山の山裾、チキリ県ボケテ地区に位置します。代々、高品質なコーヒー生産に取り組んでおり、コーヒー業界の中でも評価の高い農園です。小川珈琲は2008年に初めて農園を訪問し、当時まだ珍しかったハニー製法を用いたコーヒーを試飲。それは特徴的な濃厚で甘い風味を持った素晴らしいものでした。当時の農園主ヘスス・アントニオ・バスケス氏のコーヒーに対する情熱に共感し、関係が始まりました。現在はご子息のホセ・ウンベルト・バスケス氏が農園を受け継ぎ、新たな挑戦をしています。
Panama Don Pepe JAVA Washed
パナマ ドンペペ ジャバ ウォッシュド
良質なコーヒー栽培に適したパナマ西部のチリキ県、ボケテ地区に位置する「パナマ ドンペペ農園」は、 1898年から100年以上も家族経営を続けてきました。 世界的にも有名な伝統あるこの農園と「小川珈琲」の取り組みがスタートしたのは2008年のことです。 近年、6代目農園主バスケスさんが新たにジャバ種の栽培を始めたのですがこれがユニーク!ウォッシュドで仕上げたコーヒーで、甘いスパイスと爽やかなシャインマスカットのフレーバーを感じます。 まだ珍しいこの味わいをお楽しみください。
ゲイシャはその華やかなフレーバーで、世界中のコーヒーファンを魅了しています。今では世界各国で栽培されている品種ですが、その中でもエスメラルダ農園のゲイシャは世界で最も有名なゲイシャと言われています。エスメラルダ農園が2004年の品評会に出したゲイシャは、今までのコーヒーの概念を大きく覆すジャスミンや紅茶のようなユニークなフレーバーで世界中の人を驚かせ、当時の世界最高価格で落札されました。世界中に“パナマ”“ゲイシャ”の名を轟かせ、コーヒーに驚きと新たな世界を見せたエスメラルダ農園は、毎年継続して品評会や世界中で高い評価を受け、今ではコーヒー業界で伝説的な存在となりました。
Panama Esmeralda Mario
パナマ エスメラルダ マリオ
2004年、パナマの“ゲイシャ”を世界中のコーヒーフリークに広めた「エスメラルダ農園」が、ゲイシャをナチュラルで仕上げ、新たな可能性の開拓に挑んだ意欲作。ハイビスカスのようなフローラルな香りとアプリコットのような酸味、ストロベリージャムのような濃厚な甘さが特徴的。このコーヒーの味わいの華やかさは他を圧倒するものがあります。コーヒーのプロ、バリスタたちにも大人気の“パナマ エスメラルダ ナチュラル”、ぜひお客様と一緒に楽しみたいです。新機軸のフレーバーをご堪能ください。
オロミア農協はエチオピアで最も大きなコーヒー農協です。この農協がある、イルガチェフェ地区では、広大なエチオピアの中でも限定されたエリアで、厳格に管理、生産されているため、標高の高い場所で高品質なコーヒーが生産されています。公平な貿易を行う国際フェアトレード認証に加えて、自然の力を活かした栽培方法の有機JAS認証も継続的に生産しており、付加価値の高いコーヒー作りに力を入れています。
Ethiopia Yirgachefe Mocha
エチオピア イルガチェフェ モカ
コーヒーの起源と言われているエチオピア。伝統的な“コーヒー・セレモニー”もそうだけれど、エチオピア生まれの豆の皺は、コーヒーの歴史を刻んでいるかのように見える。イルガチェフェはエチオピアの中でもかなり絞られたエリアで、標高の高い場所。有名な産地だから、知っている人も多いはず。透明感のある豊かな香りと酸味は絶妙に調和していて飲みやすい。ぜひストレートでゆっくりと時間をかけながら飲み進めてほしい。国際フェアトレード認証だから、生産者との繋がりも少し考えられるかも。
タデGG農園は標高2,000mを超えるオロミア州グジ地区シャキッソ村に位置しています。このシャキッソ村は大きな山火事で森林が焼失し、ごくわずかな森林と広大な土地だけが残った村で、森林再生への強い意志を持ったタスファイ・デガガがコーヒー生産に取り組みました。弛まぬ努力の結果、自然環境の復活だけでなく、豊かでなかったシャキッソ村に多くの雇用を生み出し、コーヒー生産で自然には勿論の事、地域住民にも持続的発展へのサイクルが生まれています。農園主で農学者でもあるタスファイ氏の情熱と復活した豊かな自然が育んだコーヒーです。
Ethiopia Tade GG
エチオピア タデ GG
多くのコーヒーを味わう中で、印象に残るコーヒーがある。私にもコーヒーの味わいの可能性に気づかされた初めての経験があり、エチオピア タデGG ナチュラルを飲むとその懐かしい経験が呼び起こされる。
飲んだ瞬間の鼻と口に広がる豊かな花の香り、フルーツやベリーの深い味わいとジャムのような酸っぱみ、滑らかなボディとの組み合わせがナチュラルという精製で仕上げた味わいを強調している。このコーヒーが与える深い味わいの経験が、あなたの忘れられない思い出の一つになりますように。
ウーマン イサクグループは、インドネシアのスマトラ島北部、アチェ州の山岳地帯にある小農園の集まりです。自然のシェードツリーが多く、昼夜の寒暖差がある森の中でのコーヒー栽培で、しっかりとしたコクと甘さが際立つコーヒーを安定的に生産。カリヤディ氏は農園グループを取りまとめるリーダー。コーヒーの品質を向上させる事で、生産者や地域の生活を向上させるだけではなく、オランウータンの保護活動や環境保護にも役立てる活動を行っており、コーヒーと誠実に向き合う事で、地元の活性化につなげています。
Indonesia Umang Isaq orang utan coffee
インドネシア ウーマン イサク オランウータンコーヒー
つい手を伸ばしたくなるネーミング。絶滅危惧種のオラン ウータンが住む森の環境保護や、現地の生産者の生活を 豊かにすることを目指したプロジェクトから生まれたのが こちら。インドネシア スマトラ アチェ州で育ったアラビ カ種100%のコーヒー。クローブのようなスパイシーな 風味、キャラメルのような甘さは後味までずっと続く。 ちょっと濃いめのエスプレッソで飲むのがオススメだけ ど、そこにミルクを加えれば マサラチャイっぽくなって、 それもオススメ。ビスケットとか3時のおやつのお供に。