2022年11月、公益財団法人日本野鳥の会の会員様向けにオンラインコーヒー教室を開催しました。アメリカのスミソニアン渡り鳥センター(認証機関)、住商フーズ㈱(輸入商社)、小川珈琲(ロースター)と視聴者(一般消費者)をつなぎ、バードフレンドリー®認証コーヒーの魅力をお伝えするイベントです。普段コーヒーを飲んでいる視聴者には、コーヒーのサプライチェーンをより身近に感じていただき、コーヒーと地球環境について考える機会になったのではと思います。
また、翌年3月にはバードフレンドリー®認証創設者のロバート・ライス博士をはじめ、スミソニアン渡り鳥センターから4名がご来日され、OGAWA COFFEE LABORATORY下北沢で「渡り鳥にやさしいコーヒー」のトークイベントを開催いたしました。コロナ禍でオンラインがメインだったのでリアルでのコミュニケーションは、私自身「人とのつながり」をより新鮮に感じられる機会となりました。
「バードフレンドリー®」という馴染みのない言葉に立ち止まる人もいれば、見過ごす人もいることでしょう。私たちの使命は、小川珈琲の珈琲職人としてお客様に商品をお届けするだけでなく、それらに携わる方々やストーリーも含めたすべての価値をお伝えすることであると信じています。私たちの何気ない日常が、未来にほんの少し役立つ。そんな社会づくりに貢献できるよう、今後も活動してまいります。(第二営業部 東日本流通課 奥田拓磨)
バードフレンドリー®認証コーヒー
1990年代後半、北米と中南米を行き来する渡り鳥の数が減っていることが確認され、コーヒー農園が関係していることが判明しました。自然林に近い環境の農園を維持するため、スミソニアン渡り鳥センターは1999年に認定基準を設定。認証を受けたコーヒー農園のコーヒー豆をプレミアム価格で買い取ることで、生産農家を支援しながら渡り鳥を守るバードフレンドリー®認証プログラムを創設しました。