小川珈琲では、持続可能な開発とSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた活動の一環として社内表彰制度「SDGs Award」を設けています。この制度は、各部署からさまざまな活動がノミネートされ、その中から最も優れた取り組みが「Best Performance Award」として選ばれます。2023-24年度の「Best Performance Award」に選ばれたのは、2024年3月に良品計画様との新たな取り組み『MUJI LIMITED(無印良品様専用豆)』の開発でした。

 

このプロジェクトでは、自然環境に配慮してコーヒー生産を行うブラジルのダテーラ農園と協力し、従来廃棄やブラジル国内で消費されていたコーヒー豆から、厳選した良品のみを使用した「無印良品様専用豆」を開発しました。

 

ブラジルの輸出規格は、「サイズ」と「欠点数」によって決まります。
今回の取り組みでは、味わいの影響が小さい「サイズ」については粒の小さな豆も使用し、味わいの影響が大きい「欠点数」については選別を繰り返し品質の良いコーヒー豆を厳選し、自然環境に配慮しつつおいしさを実現しました。

 

私も実際にダテーラ農園を訪れ、自然環境に配慮した取り組みを間近で見てきました。農園の半分は自然保護区域として活用され、自然林や植林地、水源保護のための土地として使われています。また、コーヒー製造に使う水はろ過して再利用され、農園内にはソーラーパネルが設置され、農園内のエネルギー供給も行っていました。
他にも植樹活動を通じてCO2排出削減にも取り組んでおり、サステナブルな視点から「今あるコーヒーを未来にも持続的に生産できるか」ということを常に考えた取り組みが行われていることに、私自身も深く感銘を受けました。
今回リニューアルしたコーヒーは、気分や場所に合わせて自分好みの一杯を見つけられるよう、3つのテイストをご用意しています。自然環境に配慮したおいしいコーヒーが、皆様の日常に彩りを加えることができれば嬉しく思います。ぜひ、手に取っていただきご賞味いただけると嬉しいです。

(第一営業部 業務一課 名村忠正)

INFORMATION

無印良品 オリジナルブレンドコーヒー

良品計画は、「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考えた、商品、サービス、店舗、活動を通じて、「感じ良い暮らしと社会」の実現に貢献することを企業理念としています。無印良品誕生以来、変わらないESGの視点に磨きをかけ、食品においては地域の生産者や事業者と共に、活用されず廃棄されていた食材を使った商品開発、流通量が減ってきている伝統野菜を使った商品開発、包材・資材の脱プラスチックの取り組みとして店舗への給水機導入などを行っています。今回は、レインフォレスト・アライアンス認証を取得しているブラジルのダテーラ農園と共に、新たな取り組みとして輸出規格外のサイズの豆を一部使用した商品を発売します。