今年の7月に日本国内で始めて“アクアポニックス栽培”の屋外型施設「AGRIKO FARM」を、「OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町」の屋上に開園しました。耳慣れない言葉かもしれませんが、“アクアポニックス栽培”とは、水耕栽培と養殖を掛け合わせた次世代の環境保全型農業とのこと。例えるなら、水族館と畑が合わさったような栽培方法と言えるかもしれません。
簡単にその仕組みをご説明すると、①水槽で育てる魚が餌を食べて排泄物を出す。②魚の排泄物をバクテリアが植物の栄養に分解。③植物が栄養を吸収して成長。消化された水は魚の水槽に戻る。この3つの要素が循環することで農薬や化学肥料などを一切使用することなく野菜が育つ、環境にやさしいサステナブルな農業です。
当店の屋上で農場を開園するきっかけをくださったのは、「株式会社 AGRIKO」代表であり、俳優としても活躍されている小林涼子さん。屋上を地域の方々とのつながりとして有効活用できないかと考えていたときに、小林さんからご自身が生まれ育った世田谷で農業をしたいとの思いをお聞きし、ご協力させていただくことになりました。ここで収穫される野菜はOGAWA COFFEE LABORATORY桜新町のランチコースで提供しています。
生産性と環境配慮の両立ができる農業の新しいカタチとして、食料生産から園芸医療、家庭菜園まで、SDGsの観点からも世界中で導入が進む“アクアポニックス栽培”。地球にやさしく持続可能な取り組みが、地域の方々とのつながりとして広まってほしいと願っています。
(OGAWA COFFEE LABORATORY桜新町 店長 松政伸哉)
AGRIKO FARM
「AGRIKO FARM」は、SDGs17項目すべてにコミット。養殖×水耕栽培のシステムを合わせ持つ“アクアポニックス栽培”を採用した循環型屋上ファームです。