「助けてください!」。決して、生命の危機に瀕したわけでなく、ある集会での自身の発言だ。昨年、京都を拠点に構える自治体や飲食店、出版社に小売店などさまざまな業種業態が集まる「エシカル・フードロス・アライアンス」という新たなつながりが京都で生まれた。
あるところで生まれた廃棄物を、別のところで資源として活用する。そんなアイデアを業界の垣根や事業者の規模を超えてみんなで考え、実現していく試みだ。例えば、コーヒー生豆を運搬する麻袋“ドンゴロス”のごく一部は他の用途として活用されるものの、他に何か活用方法がないか? といつもからっぽの頭を抱えている。そんな悩みを件の集会で吐露してみたら、「天然繊維だから、雑木を詰めて海に沈めれば魚の産卵場になるかも」、「プランターとして街の緑化に使えるかも」と、メンバーは嬉々とした顔をして、自分では思いつかない斬新なアイデアを矢継ぎ早に出してくれる。
こうした瞬間に多様性に富む集団には、多様なアイデアを生むチカラがあるといつも実感する。そんな思いを胸に、また新たな仲間を募り「アースデイin京都」に参加した。(総合開発部 三輪欣悟)
アースデイ in 京都2022
「アースデイ in 京都2022」ではメイン会場の岡崎公園に加えて「京都全域」をキャンパスと見立てて、アースデイウィーク(4/16〜24)の期間中にさまざまな場所でアースデイイベントやキャンペーンが行われました。アースデイ京都2022の特設ステージで開催されたトークの模様はYouTubeにて配信しています。