京都市白河総合支援学校より、生徒様のコーヒー抽出スキルの審査のご要望を受け先日審査会に参加しました。普段、学内にはカフェがあり、生徒の皆様はそこで様々なコーヒーをお客様に提供しています。
日常の中でコーヒーを楽しんで提供しているその延長として、工夫を凝らしたレシピで自身のスキルアップを図るために、審査会に参加してコーヒーを提供する活動は、私たちと変わらない気持ちを持っていると感じ共感しました。

 

今回参加した生徒様は、それぞれが思う狙いをもってコーヒー生産国を選び、ホットコーヒーとアイスコーヒーのカテゴリーで提供してくれました。抽出レシピを発表する中で、印象に残ったプレゼンテーションは濃度計を使い、理想のコーヒー濃度について発表していた方がいたことです。注ぎ方や、氷の分量を計算するなど、非常にロジカルにレシピづくりを実施していたことにも驚きました。生徒の皆様に話を聞くと、それでも毎回濃度が安定しなくて困っているという悩みがあり、コーヒーの難しさを体感しているようでした。その様子はバリスタというに相応しい姿だと感じ、お湯の注ぎ方のアドバイスを添え、大切なことは出来上がったコーヒーの味わいがどうかということ、そして、今回提供してくれたコーヒーはしっかりと味わいが引き出されており、自身をもって活動を続けてほしいと伝えました。

 

自分が同じ年の頃に比べ、こんな若い世代が美味しいコーヒーを淹れたいという想いを持っていることに、コーヒーが単に嗜好品というものから日常の大切なものであり、私たちの活動が未来へ繋がっていくことを強く感じることができた一日になりました。

(小川珈琲クリエイツ 販促課 遊免弘樹)

INFORMATION

京都市立白河総合支援学校

『自ら働くことに向かい、持てる力を活かして地域社会に貢献し、豊かで質の高い生活を実現する人を育む』を学校教育目標に、卒業後は「企業で働きたい」という夢を持っている生徒が集う学校です。卒業後の働く生活に向けて心構えなど基礎から学んでいます。