「フェアトレード認証コーヒー」の取扱い

「フェアトレード」、直訳すると「公平な貿易」。途上国などの生産者に対して、原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みです。小川珈琲は、国際フェアトレード認証ラベル商品の製造ライセンスを取得しています。

なぜフェアトレードが必要?
コーヒーの生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。コーヒー豆の価格は、国際市場で決められます。遠く離れたマーケット動向を知ることが出来ない小規模農家たちは、時に生産や生活に必要な十分な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされている状況があります。

国際フェアトレード認証の基準

国際フェアトレード認証を受けるには、生産者や生産者の地域、貿易業者やメーカー、
そしてNGOが各基準を守りながら、生産や取引を行う必要があります。

経済的基準 社会的基準 環境基準
フェアトレード最低価格保証
フェアトレード・プレミアム保証
長期で安定した取引の促進
前払いの保証
民主性・透明性ある運営
安全な労働環境・人権の尊重
人種差別の禁止
児童労働・強制労働の禁止
農薬・薬品の使用制限
土壌・水源の保護
廃棄物の管理と再利用の促進
遺伝子組み換え作物の禁止

「フェアトレード最低価格」と「フェアトレード・プレミアム」

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フェアトレードには、生産者の経済的・社会的・環境的に持続可能な生産と生活を支える為の「フェアトレード最低価格」と生産者の組合や地域の発展・開発のために使われる「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」が定められています。

●フェアトレード最低価格
たとえ国際市場価格がどれほど下落しても、最低価格以上を保証しなければなりません。最低価格とは1ポンド当たり140セント。それに加え、有機認証コーヒーの場合、更に30セント上乗せされた価格になります。フェアトレード最低価格があることによって、生産者は安定した生活を送り、環境に無理な負荷を掛けることなく良質な作物づくりに取り組む環境を整えることができます。

●フェアトレード・プレミアム
フェアトレード最低価格に加え、1ポンド20セントのフェアトレード・プレミアムが輸入業者から生産者組合に支払われます。これを生産者組合は、民主的に使途を決定し、生産技術の向上や機材の購入、または地域の小学校や病院の建設という地域社会の発展を目指すことができます。

最低価格とプレミアムの金額は 2015年9月現在です。

オロミア農協のフェアトレード・プレミアムなどの使途例


引用元: oromia coffee farmers cooperative union ホームページ

© Photographer/ Sean Hawkey

SDGsとの関連性

  • 1 貧困をなくそう
  • 2 飢餓をゼロに
  • 5 ジェンダー平等を実現しよう
  • 8 働きがいも 経済成長も
  • 12 つくる責任 つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 16 平和と公正をすべての人に
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

日本政府(外務省)による JAPAN SDGs Action Platformでは、SDGsの推進活動として、国際フェアトレード認証を担う機関「フェアトレード・ラベル・ジャパン」を紹介しています。
※JAPAN SDGs Action Platformはこちら
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

国際フェアトレード認証は、特に8つの目標達成に対して、直接的に大きく寄与します。
詳細は下記をご確認ください。

1 貧困をなくそう

目標1の詳細はこちら

  • 小規模生産者の持続可能な生産・生活を支える
    フェアトレード価格+プレミアムの価格
  • 長期的な取引の促進
  • 必要に応じ生産者への前払いの保証
2 飢餓をゼロに

目標2の詳細はこちら

  • 小規模生産者の持続可能な生産・生活を支える
    フェアトレード価格+プレミアムの保証
  • フェアトレード環境基準:農薬の使用制限、水源・土壌・生物多様性の保全、エネルギー・CO2排出削減
5 ジェンダー平等を実現しよう

目標5の詳細はこちら

  • ジェンダーの平等とエンパワーメント
  • プレミアムを女性の負荷軽減に活用し、社会的立場の向上へ活かす例も:衛生的な水へのアクセス、医療、育児・移動手段へのサポート等
8 働きがいも 経済成長も

目標8の詳細はこちら

  • ILO憲章に基づくフェアトレード基準:労働の権利、よりよい労働条件・労働環境の保証、生活賃金の保証
  • 児童労働・強制労働発生リスクへの対策
12 つくる責任 つかう責任

目標12の詳細はこちら

  • フェアトレードは消費者と生産者・ビジネスを繋げる仕組み
  • 生産サイドの取り組みとしては、環境的に持続可能な農法の促進やプレミアムによる持続可能性への取り組み:灌漑、生産性の改善等
  • 消費サイドの取り組みとしては、世界30か国・2000以上の自治体がフェアトレード調達を促進(「フェアトレードダウン」)
13 気候変動に具体的な対策を

目標13の詳細はこちら

  • エネルギー使用削減、土壌・水源・生物多様性の保全等
  • 50%以上のフェアトレード認証生産者はオーガニック認証も取得
    ⇒環境負荷、気候変動の側面からも有効
  • 気候変動への対策トレーニングの提供
  • プレミアムを気候変動対策に活用する例も:雨水灌漑、環境負荷低減農法への切り替え
16 平和と公正をすべての人に

目標16の詳細はこちら

  • フェアトレード・インターナショナルのガバナンス:小規模生産者・労働者が50%の意思決定権を握り、基準・方針策定などに彼らの意思が反映されている
  • 小規模生産者・労働者自らが政策提言に深く関わっていける体制(エンパワーメント)
17 パートナーシップで目標を達成しよう

目標17の詳細はこちら

  • マルチステークホルダーアプローチ:フェアトレード基準策定プロセス、持続可能な農業開発に向けたイノベーション、資金調達、Incofin Fund Management、Grameen Foundation とのパートナーシップで生産者へのファイナンスサポート
  • 政府セクターやプライベートセクターとのパートナーシップ